島村楽器 福岡イムズ店 シマブロ

島村楽器 福岡イムズ店スタッフによるイベント情報やお知らせなどを発信するブログ(シマブロ)です。

実は私、島村楽器の管楽器リペアマン第1号なんです。

こんにちは、技術スタッフの森です。
私も樋口に倣って自己紹介から。

20ウン年前、入社後最初に配属されたのが福岡店。当時は営業でしたが技術職として戻ってきて丸10年になります。
高校で入った吹奏楽部で音楽にすっかり嵌り、いつしか楽器修理を仕事にしたい、と思うように。
大学進学後も夢は捨てきれず、卒業後島村楽器に入社しましたが、当時は社内にサービス部門は無く修理は全て外注してたんです。
なのになぜ入ったかというと、当時の島村楽器は自社ブランドの楽器開発を始めて間もない時期で、
「将来的に必ず社内にサービス部門が必要になるはず!」と思ったからなんですね。
知り合いのリペアマンに、「営業をやりながら技術の勉強をした人もいるよ」と言われたのも後押しとなりました。

ところが当時はバンドブームで仕事は忙しく、うちも次々と出店して店舗数を増やしていた時期(私も年に2度の転勤を経験しました)。
休みを使って取引先メーカーで少しづつ技術を教わったりはしていたんですが、「サービス部門が出来る気配はないし、このままじゃあ技術者になれない」と思うようになり。
入社3年経った春に思い切って会社を休職して、取引先の海外ブランドを多数取り扱う問屋で技術の勉強をすることにしたんです。
昼は問屋さんで検品や修理の仕事を一緒に教わりながら、夜は飲食店でバイトと人生で一番睡眠時間が少ない期間だったなあ。

復職後は新宿を拠点に、関東近郊の店に出かけて店頭品の具合を診たり、お手入れセミナーや楽器の健康診断会を企画したり。
当時はやっと技術を自分の仕事にすることが出来た!と思っていたっけ。
あちこちの店から「うちにも来てくれ」とお呼びが掛かるのがとにかく嬉しかった。

そして連日いろんな人と呑んだ。バイトでお世話になった店はいつでも只でいいよ、といってくれた。

一年くらい後、本社勤務になり、そこでバイヤーのような仕事と技術・開発のお仕事が半々という生活を続けたのち・・・
晴れて本社の自分が所属していた課内に管楽器の技術チーム結成!!
といっても私を入れて二人、場所は本社の隣の倉庫の2階、と華々しいスタートとはいかなかったんですが。

その後成田店で中古品の整備を担当していたスタッフを管技術チームに加え、
今も大活躍中のルシアー駒木のギターチーム、マイスター茂木のバイオリンチームとともに技術部門がまとまって代官山にお引越し。
専門学校の一室を間借りして、日々作業・技術の研鑽に励む傍ら、イベントで全国各地に出張したり、開発の仕事で海外に行ったりと忙しくも充実の日々。
中途入社してきた凄腕技術者と机を並べての仕事は刺激も受け、お勉強になり、なにより楽しかったです。
これが現在のウインド&リペア、ギターリペア工房、シマムラストリングス秋葉原、それぞれの萌芽だったんですなあ。

そして社内にリペアマン常駐店舗が徐々に増えて行く中、福岡店に管楽器のリペアブースを作る時に私が担当に。
最初の配属店舗へ10数年ぶりの帰還となったのです。
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転勤してきた当時はまだ部屋が未完成で、しばらく9階にある音楽教室の練習室で修理してました。

企画した楽器を工場を作るところから、お客様の楽器を治すところに転属した私。
楽器ってお客様の手に渡すまでは、当然ですが出来るだけ同じになるように揃えるんですね。
モデルごとの基準があって、検品で外れているものは基準に合わせなおすか、規格外としてはねていく。
島村楽器の企画商品は全品検品するんです。
それはそれは大変な作業なんですがコンテナの抜き打ち検品ではだめだと思ってるからそうしてます。

同じように、福岡に入ってくる管楽器は私ら3人の誰かが必ずみています。
もちろんメーカーさんや問屋さんもきちんとチェックして出荷してますが、輸送中に狂ってしまうこともゼロではないですから。
これはどうかな、という楽器があると、メーカーさんに戻したり、こちらで手を入れて各メーカーの基準に合わせています。
それがいったんお客様の手に渡った後は、「お客様に合わせて基準から外していく」んですね。

例えばお洋服を買うとき、お店に並んでいるものの中から気に入ったデザインのものを試着して選びますよね。
でも、オーダーメイドでない既製服で「本当に自分にピッタリ」というものはほとんど無いと思うんです。
そういう時、ちょっと丈を詰めたり身幅を絞ったりすると、見違えるように格好良くなって、着心地も良くなって、ということはありませんか?

管楽器も同じで、「自分の理想の音楽を奏でるための自分の道具」ですから、自分が使いやすいようにセッティングするのが一番なんです。
「お洋服(楽器)がこういうデザインだから、それに合わせて体型(奏法)を変えなきゃ」っていうのは大変だし限界もありますよね。
マウスピースやリードなんかは皆さん自分が吹きやすいものを選びますでしょう。
その延長でリペアマンを利用して楽器を自分に合わせる事も出来るって知って欲しいんです。服の仕立て直しのように。
キィやレバーのバネ圧や角度を少し変えただけで、練習しても出来なかったフレーズが吹けるようになったお客様もいらっしゃいますから。

私はどうやらこちらの仕事が性にあっているようで、お客様が使っている楽器を見せてもらいながらいろいろ話をお伺いできるのが楽しんです。
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福岡店は楽器が壊れたら治しに持っていくところ、ではなく演奏で悩みがあれば気軽に相談できる場所でありたいと思っています。
私の作業机のすぐ隣はカウンターになっていますから、楽器のことだけじゃなく音楽談義でも世間話でも、お掛けになってゆっくりしていって頂きたいですね。

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